その如月の望月のころ
若くして出家し、ありきたりの風景に心を込めて美しい歌を残した西行は
桜の歌人と言われるほど、数多くの桜の歌を残しました。
願はくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月のころ
できることなら、春の満月の頃、満開の桜の下で死にたい。
死という言葉が入っていても、まったく暗さはありません。
西行の想う桜は、きっと古くて大きな桜なんだろうな。
吉野のような、たくさんの桜ではなく、
福島の三春のような、低い丘の上の1本だけの桜ではないだろうか。
西行の想いとともに、情景さえも見えてくる素敵な歌です。
桜の開花情報が出てくる季節を迎えました。
そして明日からは、甲子園で春の選抜高校野球も開催されます。
今夏の仙台七夕は、2年ぶりの本格開催も決定したとのこと。
今年は、この「2年ぶり」という言葉も、いろいろなところで聞けそうです。
桜の開花の知らせとともに、良い知らせがたくさん届くことを願ってやみません。
仙台の桜の開花予想は、4月8日前後とのこと。
機会がございましたら、杜の都の桜をご堪能くださいませ。
ありがとうございました。
寅次郎 拝